海外に向けた自社ネットショップを開くと聞いて、ハードルが高いと感じてなかなか行動できない人も多いのではないでしょうか。   しかし、個人でネットショップを構えることへのハードルの高さから、利益が出るまで行動できる人は少ないです。   今回は現役輸出プレイヤーであるゆうきが、海外向けネットショップについて解説します。   この記事を読むと、下記のようなメリットがあります。   この記事を読み終わった頃には、海外向けネットショップについてマスターできるようになっているため、ぜひ参考にしてみてください!   なお、当ブログでは語りきれないeBay輸出で稼ぐコツを、ゆうきのメルマガにて詳しく解説しています。   クーリエ契約の方法をはじめ、記事動画100本以上の攻略ノウハウ、さらには売上管理&利益計算シートまで提供していますので、ぜひご登録ください。            商品を海外へ販売するためには、ネットショップを開いたり海外モールに出店したりする必要があります。   ここからは、海外向けネットショップを開くメリットとデメリットをそれぞれ解説します。   海外向けにネットショップを開き、商品を販売していくメリットは多数あります。   個人規模で世界中に商品を販売できることは、インターネットが普及した現代の特権と言えるでしょう。   2018年   2019年   2020年   アメリカへの輸出   8,236億円   9,034億円   1兆6,558億円   中国への輸出   1兆5,345円   9,727億円   1兆9,499億円   参考:経済産業省(電子取引実態調査)   少し古い情報ですが経済産業省の輸出データを見てみると、規模が徐々に拡大していることがわかります。   世界的には2022年現在も人口が増加傾向にあることから、今後も輸出ビジネスは拡大していくでしょう。   海外向けにネットショップを運営していくにあたっては、メリットばかりではなく、以下のようなデメリットがあります。   物販ビジネスは市場ニーズの調査が重要です。   また、海外へ出品するのに伴い、外国語を扱わなければいけません。そのため、始めるまでのハードルは比較的高めとなっています。   さらに、為替の影響によって利益率が変わってしまうこともデメリットと言えます。   メリットデメリットを正しく把握して、海外向けに商品を販売しましょう。      ネットショップを活用して海外向けに商品を販売するには2つの方法があります。   それぞれ詳しく見ていきましょう。   ネットショップ作成サービスを利用するメリットは、以下の通りです。   それぞれのサービスで他言語対応や各国の通貨を利用できるなど便利なサービスを展開しています。   一方のデメリットは、集客を自身で行わなければいけないことです。マーケティング知識が必要となり、バイヤーに認知されるまで継続するだけの忍耐力が求められます。   リスクを取らずに開業できるのは嬉しいですね!   ECモールとは複数のショップが集まっている販売プラットフォームです。   出品初日からサイトへの訪問者が付く可能性も高いです。   しかし、ECモールはネットショップを作成するよりもコストが高く、利益率が下がってしまう場合もあります。   ご自身の取れるリスクや環境を理解したうえで、海外向け物販を始めましょう。      海外向けにネットショップを運営していく際の成功の秘訣は、販売側も利用しやすいショップを選ぶことです。   主に着目すべき点は、以下の4つです。   詳しく確認していきましょう。   海外向けに商品を販売していくなら、できるだけ多言語に対応しているショップを利用しましょう。   対応言語が多いほど、たくさんのバイヤーへの販売チャンスがあります。   日本語でのサポートがあると、困ったときやトラブルが発生したときに対処しやすくなります。   日本語のサポートがあると安心して販売できるため、ショップ運営や海外への販売に慣れていない場合は、とくにサポートを重要視するといいでしょう。   自分で調べたり対応方法を探したりしなくても相談場所があり、日本語で教えてもらえるのは、想像以上に便利です。   顧客対応の時短にもつながり、自社の利益に大きく貢献してくれるでしょう。   また、海外バイヤーの利便性をアップさせることで、他セラーと差をつける要因にもなります。   バイヤーのことを第一に考えたショップ運営を心がけましょう。   初期費用や月額使用料、販売手数料などをしっかり比較したうえで、利用するサイトを選びましょう。   コストを抑えて海外販売をスタートできれば、その分だけリスクも低くなります。   とはいえ、リスクばかりを気にするあまり海外バイヤーの利便性を下げては意味がないので、バランスを考えて選ぶことが大切です。      海外向けにネットショップ(自社ECサイト)を作成できる国内サービスなら、以下の5つがおすすめです。   それぞれ詳しく見ていきましょう。      Shopifyはカナダの企業が運営しているサービスで、ECサイトの開発・運営を手助けしてくれます。日本では2017年からサービスの利用が開始されました。   Shopifyには以下のような、さまざまな便利機能を備えています。   テーマは無料版と有料版の2種類。有料版は買い切りなので、毎月の固定費が増える心配はありません。   Shopifyの料金プランは3つあります。   ベーシック   29ドル/月   スタンダード   79ドル/月   プレミアム   299ドル/月   Shopifyでは14日間の無料期間を設けているため、気になる人はとりあえず始めてみましょう。   ちなみに僕自身もshopifyで越境ECを運営しており、毎月50万円ほどの利益が得られています!      BASEは日本の上場企業であるBASE株式会社が提供している、簡単にオンラインショップを開業できるサービスです。   商品が売れた場合   ・BASEかんたん決済手数料:売上に対して3.6%+40円   ・サービス利用料:売上に対して3%   売上金を入金する場合   ・振込手数料:250円   ・事務手数料:500円(2万円以上は無料)   商品が売れたときの手数料が3~3.6%であることから、フリマアプリよりも格段に安いと言えるでしょう。   また、BASEには利益アップやショップの運営を手助けする機能がたくさんあります。      カラーミーショップは2005年からサービスを開始した国内最大級のネットショップ作成サービスです。   利用にはプランによって月額手数料がかかります。   月額手数料(税込)   フリー   0円   レギュラー   4,950円   ラージ   9,595円   月額手数料のほかにも決済手数料が発生することから、フリープランでも利益に応じてコストがかかってしまうので、注意しましょう。      STORESはパソコンやスマホから国内・海外向けのネットショップを簡単に作成できるサービスです。   STORESには以下の機能が搭載されています。   英語への切り替えも簡単にできるので、海外向けネットショップをこれから始める人におすすめです。   フリープラン   スタンダードプラン   初期費用   無料   2,178円(税込)   月額料金   無料   初月無料   決済手数料   5%   3.6%   フリープランであってもメルマガやSNSとの連携、クーポン発行などの集客・販売促進機能を利用できます。   そのため、STORESであればリスクを抑えて海外向け販売を始められます。   販売額が増えてきたら決済手数料が安く済むスタンダードプランへ変更すれば、コストを抑えて海外へ販売できるでしょう。      MakeShopはGMOグループが提供する本格的なECサイト構築サービスです。   海外販売で発生する面倒な手間をすべて代行してもらえるので、国内販売と同じくらいの手間で済ませられるようになるでしょう。   始め方は、MakeShopでネットショップを構築して海外販売を申し込むだけ。   すぐに始めたい人や国内向け販売も同時にスタートしたい人にもおすすめです。   プレミアムプラン   MakeShopエンタープライズ   初期費用(税込)   11,000円   110,000円~   月額料金(税込)   11,000円   55,000円   決済手数料   3.19%~   (別途月額1,100円)   3.14%~   (月額費用なし)   MakeShopには15日間の無料お試し期間があるので、有料課金する前にお試し利用してみるといいでしょう。      初めてでも利用しやすいおすすめの海外モールは3つあります。   それぞれ詳しく見ていきましょう。      eBayは190カ国に出品でき、世界中で利用されている有名なモールの1つです。   月額料金は無料で利用できますが、販売する際には各種手数料がかかります。   ストアを開くことで毎月手数料がかかるものの、各種手数料を下げられたり、専用ショップを開設できたりとメリットも多数あります。   ファン化やブランド化も可能であり、最安のプランなら無料で自社ストアを始められるのは嬉しいですね。   eBay輸出の始め方については「【初心者必見】eBay輸出の始め方5ステップ!継続的に稼ぐコツについても4つ解説」にて詳しく解説しています。   翻訳ツールを利用すれば基本的に問題ないですが、外国語が苦手な方には大きな不安要素となるでしょう。   eBayの翻訳ツールについては「【時短】eBay輸出は翻訳サイトを活用しよう!導入方法や利用するときのコツも紹介」にて詳しく解説しています。おすすめのサービスについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!      天猫はアリババグループが運営する中国最大のネットショップです。   消費者からの信用度が高い一方で、出店するまでのハードルが非常に高いことも特徴として挙げられます。   日本国内でのライバルが少ないですが、出店するまでの手間が多いため、副業のように片手間で取り組むのは難しいでしょう。      日本のAmazon.jpではなく、海外のAmazon.comでの販売もおすすめです。   Amazon.comはアメリカ国内の小売企業のEC売上シェア率が38.7%となっており、アメリカ人の大多数が利用しています。   上記のデータは2020年のものですが、Amazonがダントツで1位なのがわかりますね。   Amazon.comを利用する際には海外の法人口座が必要なため、始めるハードルは高いと言えるでしょう。      海外向けにハンドメイド作品を販売するなら、以下3つのサービスがおすすめです。   詳しく見ていきましょう。      minneはGMOグループが運営する国内最大のハンドメイドマーケットです。   必要な費用は販売手数料のみとなっており、1500万点を超える作品が国内外に向けて販売されています。   海外へ発送する必要がないうえに、新たな費用が発生する心配もないので、安心して販売できます。   出品するときにちょっとした海外向けへの英語表記をプラスするだけでいいので、ハンドメイド作品を手軽に販売してみたい人にピッタリです。      Pinkoiは台湾に本社を置く、アジア最大級のハンドメイドマーケットプレイスです。   pinkoiは本記事で紹介する3つの中で唯一、初期費用が必要なプラットフォームのため、やや敷居が高いと感じてしまう人もいるでしょう。   Pinkoiで出品した際に必要になる費用は、ショップ開設保証金と販売手数料です。   時期によっては手数料無料で販売できるキャンペーンも実施しているため、定期的にチェックしておきましょう。      Etsyはハンドメイド作品やヴィンテージ商品などを販売できる、アメリカのECサイトです。   ただし、2022年11月現在は日本からの新規セラー登録が一時的にできないようになっています。2021年4月に導入された新しい決済機能「Etsyペイメント」に日本が対応していないためです。   停止前に登録済みのセラーには影響はありませんが、これから利用したい人は登録開始まで待たなくてはなりません。   とはいえ、世界中のアーティストが集うマーケットプレイスなので、登録が再開されたときにはぜひとも使うべきサービスと言えます。      海外向けにネットショップを開業する際は、国内物販とは大きく異なる点があります。   上記に注意しないと「せっかく頑張ったのに全然利益が残らない…」なんてことになってしまいます。それぞれ詳しく解説します。   海外物販をする際には、各国の貿易ルールについて知っておきましょう。   商品が売れても発送できないような、トラブルが起きるリスクもあるので注意が必要です。   貿易ルールについて詳しくは税関HP(輸出入禁止・規制品目)と国際郵便条件表を確認しましょう。   eBayでの販売ルールについては「【高利益も狙える】eBay輸出で売れるもの10選!出品禁止商品についても併せて解説」にて詳しく解説しています。   eBayで売れている人気のある商品についても紹介しているので、参考にしてみてください!   国内配送とは違い、海外への輸出は空輸や船便などで運搬するため、配送コストが高いです。   日本郵便が提供するEMSを例にあげると、500gの荷物をアジアに送る場合の送料は1,400円ですが、南米やアフリカでは2,400円かかります。   また荷物の重量が30kgの場合、配送先がアジアの場合でも送料は26,500円です。   送料も考慮して仕入れや出品をすることが、海外向けショップを運営していくうえで非常に重要です。   例えばアメリカに食品や飲料、化粧品などを販売したい場合は、事前にFDA(アメリカ食品医薬品局)認証が必要です。   販売する商品や規模によっては、現地法人の設立が必須になることもあります。   相手国のこうした事情もしっかり理解したうえで準備・販売をしなければならないことも、海外販売が面倒だと言われる理由の1つです…。   相手国の法律や規制、許認可の有無によって対処法が異なるので、販売前にきちんと調べておきましょう。   国や商品によって額が異なるため、商品購入時や発送前に知らせておかないと、トラブルに発展することもあります。   商品詳細ページに関税がかかる旨の記載をしておく、見込み額を表示しておくなど、バイヤーが安心して購入できる環境づくりも大切です。   万が一トラブルに発展してしまった場合は、再度関税について案内するなど、バイヤーの立場に沿った丁寧な対応が求められるでしょう。   関税トラブルについて詳しくは「eBay輸出で関税のクレームが来たときの3つの対応方法と予防対策!例文や評価の削除方法も解説」の記事で詳しく解説しています。eBayセラー向けの記事となっていますが、海外で物販をする人であれば誰でも参考になるように解説しているので、ぜひご一読ください。   利用するECモールによっては、セラーやバイヤーの保護プログラムが別途設けられている場合もあります。   しかし、自分でショップを持って販売する場合は全額自己負担になるので、トラブルが起きないように対策を取らなければなりません。   海外販売のリスクを正しく理解し、対応策も含めて事前に検討しておくことが大切です。      海外向けにショップを運営するメリット・デメリットはさまざまです。   メリット   ・個人規模でも初期費用を安く、簡単に出店できる   ・成長している市場   ・広い販路で商売ができる   デメリット   ・外国語を扱わなければならない   ・ターゲットとする国の現地情報が必要   ・輸出や輸入についての知識が必要   ・為替の影響を受ける   外国語を扱うことや輸出入の知識は、運営していくうちに身につきます。   海外向けに商品を販売するには、2つの方法があります。   プラットフォーム販売よりも手数料が安く、利益が残りやすいため、初心者でも安定したビジネスが可能になります。   また、Shopify運用はライバルが少ないため、今から始めるのがチャンスといえます!   海外へ出品する方法はさまざまなため、ぜひこの機会にご自身のショップを開設してみてください!