2013年にスタートした『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を皮切りに、10年あまりで大量のオリジナルシリーズを生み出してきたNetflix。そんな同社で特に見られているドラマは何なのかをご紹介しよう。   対象となるのは英語のシリーズ。それぞれの作品の数字は、そのシリーズが配信されてからの最初の91日間の数字をベースとしており、作品によって話数が異なるため、視聴時間よりもビュー数(「HOURS VIEWED(=累計視聴時間)」を「TOTAL RUNTIME(=1シーズンのうちの第1話~最終話までの合計時間)」で割ったもの)が優先される(2025年6月16日時点)。   ストレンジャー・シングスストレンジャー・シングス   視聴時間:7億1610万分   ビュー数:9480万   1980年代の田舎町を舞台に繰り広げられる不可思議な現象の数々に、少年少女が立ち向かう姿を描く、Netflixを代表する人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。2016年にスタートした同シリーズより、2019年登場のシーズン3が10位にランクイン。このシーズンからロビン役のマヤ・ホークなどが新たに参加している。   偽りの銃弾偽りの銃弾   視聴時間:6億2980万分   ビュー数:9820万   基本的にシリーズ作品が強いランキングにあって、リミテッドシリーズながらもランクインしたのは、人気ミステリー作家ハーラン・コーベンの原作のドラマ化となる『偽りの銃弾』。夫のジョーを暴漢に殺されたマヤは、自宅の監視カメラに死んだはずの夫が映っているのを見つけて…。コーベンのミステリーはそれまでもNetflixで映像化されていた(『SAFE 埋もれた秘密』『ステイ・クロース』)が、2024年の年明けより配信された本作が今のところ一番のヒット作に。これを受けてNetflixはさらなるコーベン作品のドラマ化を進めるようになった。   ナイト・エージェントナイト・エージェント   視聴時間:8億320万分   ビュー数:9820万   サプライズヒットとなったのは、2023年3月に配信開始となるや、わずか6日でシーズン2への更新が決まった『ナイト・エージェント』。夜間の緊急電話に対応するという、地味なFBIの任務に就いているピーター・サザーランドが、ある電話に応答したことをきっかけに、ホワイトハウスに潜むスパイをめぐる恐ろしい陰謀に巻き込まれてゆく…という政治スリラーだ。   ブリジャートン家ブリジャートン家   視聴時間:8億4650万分   ビュー数:1億600万   ションダ・ライムズが贈る大ヒットドラマ『ブリジャートン家』は、これまで歴代トップ10に入ってきた過去2シーズン(シーズン2は2025年5月にトップ10外へ)に続いて、2024年5月から配信スタートとなったシーズン3もランクインと、人気の高さをあらためて証明。このシーズン3ではブリジャートン家の三男コリンとペネロペの恋物語が描かれた。   クイーンズ・ギャンビットクイーンズ・ギャンビット   視聴時間:7億4640万分   ビュー数:1億1280万   1960年代を舞台に、チェスの天才である孤児のベス・ハーモンの苦悩を描いて話題を集めたリミテッドシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』は6位。主演のアニャ・テイラー=ジョイは本作でブレイクを果たし、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『マッドマックス:フュリオサ』といった大作映画にも起用されるようになった。   ブリジャートン家ブリジャートン家   視聴時間:9億2930万分   ビュー数:1億1330万   『ブリジャートン家』から、7位に入ったシーズン3に続き、2020年配信開始のシーズン1も5位にランクイン。このシーズン1では、ヘイスティング公爵ことサイモン・バセット(シーズン2以降は出演せず)が人気を博した。業界でも話題となり、『スター・ウォーズ』シリーズのジョン・ボイエガが同作に出演したいと発言したり、『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』の中で言及されたりしている。   ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語   視聴時間:10億3110万分   ビュー数:1億1560万   2025年5月に『アドレセンス』に抜かれるまで、リミテッドシリーズとして最も高い順位(4位)につけていたのが、2022年リリースの『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』。1970年代後半から1990年代初めにかけて10人以上の青少年を手にかけた実在の連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーを描く。クリエイターを務めるのはヒットメイカーのライアン・マーフィー。本作のヒットを受けて、同作は様々な“モンスター”にフォーカスしたアンソロジーシリーズとして続くことになった。   ストレンジャー・シングスストレンジャー・シングス   視聴時間:18億3800万分   ビュー数:1億4070万   『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、10位につけるシーズン3に続き、2022年お披露目のシーズン4が3位に。続くシーズン5での完結が決まっているため、フィナーレに向けてますます目の離せない展開となっている。配信開始当初に歴代1位へ踊り出たが、わずか数ヵ月後にその座を明け渡すことになった。   アドレセンスアドレセンス   視聴時間:5億4480万分   ビュー数:1億4210万   実際に起きた凶悪事件をもとにした『ダーマー』(4位)を抜き、リミテッドシリーズとしてトップの2位につけたのは、日々SNSにさらされる子どもによる犯罪を描いたイギリス発のサスペンスドラマ『アドレセンス』。社会問題を盛り込んだ設定や各話のワンカット撮影という手法が2025年3月のリリース当初から話題を集め、視聴時間はトップ10最少(5億4480万分)ながらも全4話という短い尺により、『ストレンジャー・シングス』シーズン4をも上回る高いビュー数(1億4210万)を記録した。   ウェンズデーウェンズデー   視聴時間:17億1880万分   ビュー数:2億5210万   2022年にお披露目されると、その数ヵ月前に『ストレンジャー・シングス』シーズン4が打ち立てた記録をあっさりと塗り替えたのが、1990年代にヒットしたホラーコメディ映画『アダムス・ファミリー』シリーズを長女ウェンズデーの視点で描いた『ウェンズデー』。ウェンズデーが猟奇的な連続殺人を阻止しようとするという映画版とは異なるミステリータッチにしたり、ティム・バートンが監督・製作総指揮を務めたり、映画シリーズでウェンズデーを演じたクリスティナ・リッチが出たりしていることも話題を呼び、ビュー数で2位以下に大差をつけた。待望のシーズン2は2025年8月配信開始予定。   (海外ドラマNAVI)   参考元:英Digital Spy