10月から消費税が8% → 10%に上がりますが、増税・値上げのたびにターゲットにされるのが、「税金の塊」と揶揄されるたばこです。   たばこは各種ポイント・値引対象外となっているお店も多く、対策を講じにくい商品の1つともいえます。   しかし、税金の塊だからこそ、全ての税金が免除される免税店(DUTY FREE)はたばこを最もお得に買える場所です。   この記事では、そんなたばこを空港免税店でさらにお得に買う方法と注意点を紹介します。   空港免税店の価格よりもお得に買う方法      ≪画像元:日本たばこ産業≫   たばこの価格には、以下の4種類の税金が含まれています。   国たばこ税   地方たばこ税   たばこ特別税   消費税   480円のたばこに含まれている税金は合計300.43円、率にして62.6%と、まさに税金の塊です。   しかし、街中や空港の免税店(DUTY FREE)でたばこを購入すると、上記4種類の税金が全て免除されます。   本来なら、480円-300円=180円が免税後の価格だと思うのですが、どこの免税店でもなぜか310円で販売しています。   「免税店用のたばこは通常のたばこと異なる生産ラインで、しかも生産数が少ないため、原価が高くなる」とJTでは説明していますが、真偽のほどは不明です。   それでも、通常価格の35%オフですからお得です。   普通に免税価格で買ってもたばこはお得ですが、。   海外の免税店でもたばこを買えますが、同じブランドでも日本のものと外国のものは味が違うらしい(筆者は非喫煙者なので味は分かりません)ので、ここでは日本の空港にある免税店に限ります。   2カートンセットの設定があるたばこを購入すると、免税価格のたばこ1カートンをバラで2つ買うよりもお得になります。   例えば、1カートン3,500円のマルボロを2カートン買うと7,000円のところ、2カートンセットであれば6,500円です。   ですね。   クーポン券を提示して受けられる「免税価格から5%オフ」の特典もあります。      ≪画像元:JCB≫   例えば上記のクーポンを提示の上で、成田国際空港・関西国際空港のANA DUTY FREE SHOPでたばこをJCBカードで支払うと、さらに5%オフになります。      ≪画像元:ANA DUTY FREE SHOP≫   同じく成田国際空港・関西国際空港のANA DUTY FREE SHOPでは、事前予約をするだけで免税価格より5%オフとなります。   筆者は以前、免税店でおみやげ用のたばこを買おうとしたら売り切れだった経験がありますが、事前予約ならそんな失敗もありませんでした。      ≪画像元:ANA DUTY FREE SHOP≫   航空会社が発行するクレジットカードを提示してたばこを買うと、5%~10%オフになります。   割引率はカードのグレードによって異なり、です。   ANAカードの場合、カードを提示だけして支払いは現金でも割引が適用されます。   例えば、免税価格で1カートン3,100円の「メビウス」シリーズ、10%オフだと2,790円となり、普通に1カートン4,800円で買うよりも約41%オフという破壊力です。      ≪画像元:ANA DUTY FREE SHOP≫   航空会社の株主になると株主優待券が発行され、その中に免税店での10%オフ優待券が含まれています。   この優待券は、羽田・成田・関空の3空港の免税店でたばこを購入の際に利用可能です。   。   税金とは関係ありませんが、クレジットカード会社各社で実施している20%還元キャンペーンを活用するのもアリです。   三井住友カードでは、新規入会の上でクレジットカード・iDで支払うと、利用金額の20%(上限1万2,000円)が後日キャッシュバックされるキャンペーンを、12月27日まで実施しています。   このキャンペーンについては、以下の記事をご覧ください。   しかし、免税という特殊な制度ゆえ、いろいろと注意点がありますので解説しましょう。   まず、免税とは直接関係ありませんが、。   筆者も、出発時にたばこ2カートン購入して搭乗したところ、上の荷物入れに入らず、帰国時にスーツケースに入れようと思ったら入らなかった、という経験があります。   現在、海外旅行者1人当たりの免税範囲は、最高で以下のようになっています。   紙巻きたばこ … 400本(2カートン)   加熱式たばこ … 400本(アイコス・グロー)・100個(プルームテック)   葉巻 … 100本   旅の連れがいれば2名分の免税枠がありますが、未成年者はたばこの免税を受けられません。   上記の免税範囲を超えると、超過分1本につき12.5円(1カートン2,500円)が課税されます。   念のため、でしょう。   また、免税で購入したたばこは、きちんと分けて持つようにしましょう。   例えば、2人でたばこを4カートン買って、かさばる4カートンまとめて1人のスーツケースに入れて税関で見つかった場合、2カートン分は超過とみなされる可能性が高いです。   。   出国手続きを終えてから搭乗まで時間がない時、広い空港内で目当ての免税店を探すのは結構大変です。   また、事前予約したが受け取る免税店が見つからない可能性もありますので、場所はしっかりチェックしておきましょう。   特に成田空港では、ANA系の免税店は第1ターミナルにしかありません。   ANAカードの割引を受けたいが搭乗するのは第2ターミナルという場合、出国手続き後に買い物目的でのターミナル間移動ができませんので、絶望的です。      ≪画像元:Narita Airport≫   時間がなくて出発時にたばこを買えなかった人は、機内販売や到着時免税店を利用するといいでしょう。   特に、手荷物受取所と税関検査場の間にある到着時免税店は、免税価格でたばこを買えるラストチャンスです。   空港免税店でたばこを買う際は、以下のものが必要となります。   パスポート   航空券   オンライン決済で使ったカード(事前予約の場合)   特に、事前予約の方はオンライン決済で使ったカードを忘れないようにしましょう。   10月から、たばこはやっぱり値上げされます。   それもこれもたばこが税金の塊なのが悪いのですが、海外旅行者の特権ともいえる免税を活用しない手はありません。   免税だけで通常の35%オフで買えますが、各種割引を使えばさらにお得にタバコを買えます。   自分が海外旅行に行く(知り合いが海外旅行に行く)際には、免税店でたばこを買う(買ってもらう)といいでしょう。(執筆者:角野 達仁)