
海外へ送金する方法!銀行・コンビニATM・スマホから海外送金
日本からの海外送金は、郵便局や銀行、コンビニATM、海外送金サービス提供会社、携帯電話やスマートフォンからできます。あなたに合った海外送金の方法が見つかるよう、それぞれの利用法や特徴、料金を紹介します。
<目次>
郵便局から国際送金
銀行のインターネットバンキングで海外送金
コンビニATMで海外送金
海外送金サービスを使って海外送金
ケータイやスマホで海外送金
海外へお金を送る身近な手段と言えば、ゆうちょ銀行や郵便局(国際送金取扱局)からの送金です。自分の総合口座や振替口座から、相手国の銀行口座へ送金する「口座間送金」になります。窓口の他、インターネットバンキンの「ゆうちょダイレクト国際送金」も利用できます。
まずは「窓口」から海外送金するケースを紹介します。
相手国にかかわらず日本円で支払い
料金は1件当たり7500円(仲介機関・受け取り銀行によっては、送金金額から仲介手数料・口座登録料等が引かれる場合がある)
送金限度額は、申込時の適用レートによる日本円換算で500万円以下
必要書類は、国際郵便振替請求書(口座間送金用)、総合口座通帳またはキャッシュカード、届け印、本人確認書類、マイナンバー記載書類(マイナンバーの届け出済み口座は不要)
場合によっては提示が必要な書類:送金元の資金が確認できる資料(給与明細、所得証明など)、送金内容を確認できる書類(航空機の請求書、留学先の授業料の請求書など)
海外送金は、マネーロンダリング(犯罪で手に入れたお金の出所をわからなくして正当なお金と見せかけること)やテロ資金供与の防止のため、このところ大変厳しくなっています。以前は、「住所あて送金」という方法もありましたが、中止されました。また、国際送金ができるのは個人口座のみで、法人名義の口座は取扱いできません。
また「ゆうちょダイレクト国際送金」では、
国際送金に利用する口座はマイナンバーの届け出が必要なため、事前に窓口で登録
相手国にかかわらず日本円で支払い
料金は一件当たり3000円(相手国によっては仲介手数料が無料となる)
送金限度額は、1回あたり100万円未満、1日当たり200万円以下、1か月あたり500万円以下(その日の為替レートは「ゆうちょダイレクト」の国際送金のページに記載あり)
ゆうちょダイレクトで、差出人登録、受取人登録をした上で送金を申込む
ゆうちょダイレクトの場合は、パソコンやスマートフォンから原則24時間申し込みが可能で、送金先登録を行うことで、決まった送金先への手続きが楽になります。また、1回あたりは一律3000円で窓口より安く済みます。
ゆうちょ銀行の海外送金の特徴は、アジア・中近東、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、アフリカまで、送金できる相手国が多いことです。
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銀行からの海外送金は、いわゆる振込の国際版といった仕組みで、海外にある同じ銀行や他行の口座への送金となります。
三井住友銀行では、店舗窓口やインターネットバンキングで海外送金を取り扱っています。海外送金を受け付ける店舗は限られているため、24時間できるインターネットバンキングでの送金方法を紹介します。
「外国送金サービス(SMBCダイレクト)」は、
送金手数料は、三井住友銀行の海外支店や現地法人・連携銀行あてなら1件あたり3000円、海外他行あてなら1件当たり3500円。
送金手数料に加えて、関係銀行手数料、リフティングチャージ(送金通貨と同じ外貨で支払う場合)、円為替取扱手数料(円建てで送金する場合)がかかる。
取り扱いは、米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、オーストラリアドル、ニュージーランドドルの6通貨および円建てでの送金が可能。
上限は1日当たり300万円以内、1か月あたり500万円以内(受付時の為替レートで円換算)
申し込みにはやはりマイナンバーの登録が必要で、送金先口座の事前登録を行ってから送金を依頼します。
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三菱UFJ銀行は、店頭窓口、テレビ窓口、インターネットバンキングで海外送金ができます。手数料は順に、三菱UFJ銀行の海外支店や現地法人あてが1件当たり7000円、6000円、2500円、他行あてが1件当たり7500円、6500円、3000円。インターネットバンキングがもっとも安くすみます。
三菱UFJ銀行インターネットバンキングでの海外送金方は、
送金手数料に加えて、円為替取扱手数料や外貨取扱手数料がかかる
取扱いは、米ドル、ユーロ、英ポンド、オーストラリアドルなどの11通貨と円建て
上限は1回あたり100万円相当未満、1日当たり200万円相当以下、1か月あたり500万円以下
事前にマイナンバーの届け出、外国送金の利用申込、口座登録を行います。
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グローバルなネットワークを持つSMBC信託銀行プレスティアでは、窓口のほか電話やインターネットバンキングで海外送金の手続きができます。
送金手数料は他の銀行と同程度ですが、「プレスティアゴールド」に該当すると送金手数料が無料になります。プレスティアゴールドは、月間平均総取引残高が1000万円相当額以上で、外貨建て商品などの資産運用商品を検討している人向けのサービスです。
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インターネット専業の楽天銀行も、海外送金サービスを行っています。手数料は1件あたり一律750円と割安。円で送金の場合はこれに3000円の円貨送金手数料が加わります。送金人または受取人の負担で海外中継銀行手数料1000円も加算されます。60通貨以上を取扱い、インターネットバンキングで24時間、申し込みできます。
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コンビニのセブンイレブンなどにATMを設置するセブン銀行は、ATMを使った海外送金サービスを提供しています。セブン銀行ATMとインターネットで、世界約200か国に送金できます。
送金サービスの大手であるWesterm Unionと提携したサービスで、あらかじめ海外送金サービスを申し込み、受取人を登録します。
受取人は、円で送金したお金を世界約200か国のWesterm Unionの窓口で現地通貨(送金時の為替レートで現地通貨に換算した金額)で現金で受取ります。
Western Union のネットワークを使うので、受取拠点が多く相手が銀行口座を持っていなくても送れるのが特徴。送金の限度額は1回、1日、1か月あたり100万円。1年あたり300万円です。
手数料は、送金資金が1万円以下なら990円、1万円を超え5万円以下なら1500円、5万円を超え10万円以下なら2000円、10万円を超えて25万円以下なら3000円、25万円を超えて50万円以下は5000円、50万円を超え100万円以下なら6500円。フィリピンや中国宛ては口座入金ができ、その場合は一律2000円です。
送金額が少ないほど手数料が安く、手数料は送金資金と合わせてセブン銀行口座から引き落とされます。時間帯によってはATM手数料がかかる場合があります。
フィリピンあての送金は、海外送金アプリを利用する「セブン銀行フィリピン送金サービス」もあります。現金または口座で受け取ることができ、送金手数料は送金1万円まで950円、送金10万円まで1500円などとなっています。
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インターネットで会員登録(無料)をして利用するのがSBIグループのSBIレミットです。マネーグラム社(米国の国際送金サービス大手)をはじめ様々な送金会社、銀行と提携し世界220以上の国と地域にネットワークがあります。
送金依頼は、インターネットやATM、コンビニなどから行います。受取は、現金受取と銀行口座受取の2種類。送金手数料は、送金額、送金先により異なります。例えばベトナム宛て5万円まで460円など。インターネットサイトで、送金額や送金先などを入力して手数料のシミュレーションができます。送金契約成立時のマネーグラム社の為替レートが適用されます。
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日本から韓国への送金サービスを提供するのはエクスパロ。手数料は1500円から。会員登録が必要で、インターネットやファックスで送金申し込みができます。
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20歳以上のドコモユーザーは、携帯やスマートフォンから海外送金ができます。「docomo Money Transfer (ドコモマネートランスファー)」というサービスで、42の国と地域に送金が可能。特徴は、ケータイやスマホで送金指示をして手軽に送金できること、送金手数料が一律1000円とおトクなことです。利用登録申込みが必要です。
まず、ドコモ口座を開設します(初回のみ)。ドコモ口座は送金のためのお金を置いておくところで利子はつきません。ドコモ口座にセブン銀行ATM、提携銀行、コンビニから入金できます。ペイジーも利用できます。その後、ケータイやスマホで送金先国や送金方法、送金先の提携金融機関などを入力して送金指示をします。送金額に関わらず一律1000円の送金手数料は、送金額から差し引かれます。送金額の上限は月50万円まで、1日当たり45万円まで。1回あたりの送金額が多いほど、手数料の点では割安になります。
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海外送金には色々な方法があるため、自分にとって使いやすいかどうかが選択のポイントですね。
