海外赴任が決まると、「いったい何から準備すれば…?」「気づいた準備から取りかかったけど、何か忘れていそう…」と悩んでしまいますよね。
私も海外赴任を経験しましたが、やることの洗い出し&スケジューリング&着手と大変でした。
渡航に必要なVISAや海外引越はもちろん、保険や銀行を見直したりと大変な作業になります。渡航前には気づかず、現地に着いてからあわてて手続きすることも。
しっかり準備してから渡航できれば、後であれこれ悩む必要がなくて安心です。全ての手続きを終えたときには達成感もあります。計画的に準備を進めていきましょう!
海外赴任前のやることリストを時系列にまとめました。各項目をクリックすると詳細な説明に飛びます。
チェックボックス形式にしたので、印刷などして活用してくださいね。
それぞれの具体的な内容は、以下で説明していきます。

まず赴任先の情報収集をしておきましょう。情報収集の方法としては、以下の4つがあります。赴任先の国のガイドブックを購入するネット検索するすでに赴任している会社のメンバーに聞くTwitter、Instagram、FacebookなどのSNSで現地に住んでいる人とつながる
情報はたくさん集めておいて損はありません。できるかぎり全ての方法に取り組んでみましょう。です。
海外赴任前には、以下の点に着目して情報収集すると準備に役立ちます。
物価や気温などの基本的な情報が分かれば、赴任前の買い出しや引っ越し荷物の仕分けがやりやすくなります。ビザや銀行口座などといった住むための情報は必ず把握しておかなければなりません。いつのタイミングで具体的に準備を始めるかの計画も立てておきましょう。
赴任前にできる限り語学力を上達させておきましょう。海外に住む過程で英語に慣れてはいきますが、赴任直後から英語が堪能だと、
ようになるので、
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>>ベルリッツ公式サイト:オンライン英会話

赴任者本人はもちろん帯同する家族も、語学力が高いほど生活のストレスが減り、楽しく過ごせるようになります。英語を全く話したことがない人は、まずは英語に慣れるための訓練をしましょう。英語力0から始める英会話については、以下の記事を参考にしてください。
▼初心者からはじめる英会話はこちら
赴任中の保険について、以下の内容をチェックしておきましょう。
個人で加入している保険が海外でも適用できる場合、保険を使うときに必要になる書類や手続きについても知っておくと◎
以下の表を参考にしつつ、会社にも確認するようにしてくださいね。
日本の国民皆保険に加入したままであれば、海外療養費として治療費の7割を支給してもらえます。ただし、日本で治療した場合の7割が支給されるので、治療費の高いアメリカなどで治療した場合、実際の治療費の7割には届かないことも多い。支給を受けるための申請に手間がかかる。
ということを覚えておきましょう。
また、日本の社会保険に加入したままの人は、
社会保障協定を結んでいる国や必要な申請書については、日本年金機構のHPにまとめられています。海外赴任であれば会社が手配してくれると思いますが、参考にしてください。
>> 日本年金機構HP|社会保障協定

日本の住民票を抜いて赴任する(1年以上海外に赴任する)場合、日本では非居住者の扱いになります。ので、使っている銀行が海外でも使い続けられるかどうか確認しておきましょう。
また、赴任中に日本の口座から海外の口座に送金したりする場合は、インターネットバンキングができるようにしておくことをおすすめします。
解約せずに維持する銀行口座については、住んでいる家を引き払うのであれば実家などに住所変更しておきましょう。
証券会社も銀行と同様に、使っている証券会社に連絡し、とるべき対応を教えてもらいましょう。
赴任する期間や証券会社によりますが、以下のようになるケースが多いようです。
海外赴任中は日本の銀行口座から海外で開設した銀行口座に送金する機会が何度もありますが、海外送金手数料が非常に高くて地味に効いてきます…。この手数料を抑えるため、海外に住んでいる日本人でWISEを利用している人はとても多いです。
WISEであればなぜ海外送金手数料が安いのかというと、お金が国を超えないシステムになっているからです。

WISEは海外送金のほかに、デビットカードも便利でおすすめです。日本のクレジットカードは海外利用ではじかれることが多いので、はじかれずに使えるWISEのデビットカードは重宝しています。
WISEの登録&送金方法は以下の記事にまとめたので、参考にしてください。
▼WISEの登録&送金方法はこちら
▼WISEデビットカードのメリット&登録方法はこちら
赴任先の国でクレジットカードやデビットカードを作るとしても、赴任先でカードができるまでに時間がかかること、支払い手段をいくつか持っておいた方が良いこと、現地ATMでキャッシングすれば現金を引き出せることが理由です。
クレジットカードは、以下の対応をしておきましょう。
以下の記事では、赴任先で使うクレジットカードの選び方、おすすめのカード、海外手数料の計算方法を解説しています。
▼海外で使うおすすめクレジットカード
最近はクレジットカードやデビットカードが使えるシーンが多いですが、現地通貨の用意は必要です。店によってはカード決済に対応していなかったり、屋台やトイレの利用で現金を使うことがあります。
現地通貨に換金する手段として、
海外の銀行は、日本にいるうちから口座開設できるものがあります。赴任前に開設完了できれば生活のスタートアップがぐっと楽になるので、現地の銀行口座を早めに調べておきましょう。

海外渡航するにあたって、パスポートの用意が必要です。VISAの申請に必要な場合があるので早めに用意しましょう。
パスポートの申請に必要な書類や手続きは、以下の外務省のHPを参考にしてください。最短6日で発行されますが、申請に必要な書類を用意する時間を含めるともう少しかかります。
>> 外務省HP|パスポートの申請から受領まで
また、渡航時にパスポートの残存有効期限が3ヵ月~6ヵ月以上あることを求められることが多いです。パスポートの有効期限が1年未満になれば切替申請ができるので、申請しておきましょう。
年金と社会保険については、保険の項目で説明したように、日本企業との関係性によって加入資格が異なります。
社会保険の資格がない場合でも、日本国籍を有する20歳~65歳までの人であれば、任意加入する場合は以下のリンク先から手続きを行ってくださいね。
>> 日本年金機構|海外への転出
また、社会保険の資格がある場合、申請に必要な書類は会社が用意してくれると思いますが、以下のリンク先を参考にしてください。
>> 日本年金機構HP|社会保障協定
まとめると以下のようになります。
赴任先で運転する予定がある人は、国際運転免許証を取得しておきましょう。
日本の運転免許証を持っている人であれば、申請に必要なものは以下の通り。
国際運転免許証の有効期限は1年間なので注意してください。有効期限が切れた後は、赴任先で運転免許証を取得しなければなりません。
また、日本の運転免許証の有効期限にも注意が必要です。運転免許証の更新は、海外からの手続きや代理人による手続きが認められていません。海外赴任中に有効期限が切れるという人は、出国前に更新期間前手続きを行っておくと安心です。もし有効期限が切れてしまっても、
このいずれかの方法で更新することができます。
1年以上海外赴任する場合、非居住者になるので海外勤務で得た所得については日本国内で課税されません。
ただし、非居住者であっても不動産所得などといった国内源泉所得がある場合は課税対象になります。海外在住中に日本の確定申告を行うことになるので、出国前に納税管理人を税務署に届け出ておかなければなりません。
なお、海外赴任中に得た給与に対する所得税は、給与から天引きされるか確定申告を行うことで赴任先の国で納税することになるでしょう。租税条約により、二重で所得税を納めることにはなりません。海外赴任であれば会社が手配してくれると思いますが、フリーランスやポスドクなどは自分で確定申告することになるので注意が必要です。
海外に1年以上滞在する場合は、国外転出届を役所に提出する必要があります。自分の住民票がある役所のホームページを確認して手続きしましょう。原則として、出発の2週間前から提出が可能です。
自家用車を売却するなら車の名義変更を行うために、印鑑証明が必要になります。
マイナンバーカードも役所に返納が必要です。国外転出届を提出するのと同じタイミングで手続きしましょう。
返納といっても、返納の旨を記載されたマイナンバーカードは手元に戻ってきます。帰国後にまた有効化するので、ちゃんと保管しておきましょう。

ことが事業主に義務付けられています。会社から受けるように指示があるはずなので従ってください。
もし健康診断の結果で治療や精密検査が必要になれば、再検査や海外赴任の中止もあり得ます。遅くとも1ヵ月前には受診しておきましょう。
海外に住む場合、予防接種が必要になる場合があります。理由は2つあり、①入国時に予防接種証明書の提示を求められる国がある、②感染症から身体を守るためです。厚生労働省検疫所のサイトに各国の予防接種の必要性や感染リスクがまとめられているので、計画的に予防接種を受けましょう。
予防接種の種類によっては間隔をあけて2~3回接種する必要があります。接種完了まで時間がかかるので、しましょう。なお、クリニックには母子手帳を持っていくことをおすすめします。過去に接種している場合は、接種が不要であったりブースターとして1回の接種で完了することがあります。
です。できるかぎり日本で虫歯の治療、親知らずの抜歯、予防ケアなどをしてから渡航するようにしましょう。
持病がある方は、かかりつけ医に英語で紹介状を作成してもらいましょう。私がかかりつけ医に依頼したときは、作成までに2週間かかり、費用は5,500円でした。病院や医師によって異なると思いますので、かかりつけ医にご相談ください。

賃貸の場合は、2ヵ月~1ヵ月前に大家に解約する旨を伝えましょう。
持ち家の場合は、①売却する、②賃貸物件として貸し出す、③空き家にして管理するといった選択肢があります。海外赴任中は住宅ローン控除が受けられなくなる点も踏まえて、よく検討して計画的に処理を進めましょう。
引越前に郵便局に転居届を出しておきましょう。以下の公式HPからオンラインで手続きできます。
>> 郵便局公式HP|オンライン転居届
家のインターネットの解約は早めに着手しましょう。
2~3か月前に一度、以下の点を確認しておくことをおすすめします。
私は退去の1ヵ月を切った時点で解約手続きをしましたが、1ヵ月以上前に解約申し込みをしないと着払い機材返送キットを送れないと言われてしまい、元払いで郵送することになりました。
回線だけでなく、プロバイダも解約が必要な場合があります。損をすることがないように、必ず早めに着手するようにしてくださいね。
出国の直前には、携帯キャリアの解約を忘れずしましょう。最近は店舗に行かずにネット上で解約できてしまうものも多いです。出国直前の空港で解約できて◎
赴任が終わって帰国した後、同じ携帯電話番号を使用したい場合は、を利用しましょう。大手キャリアのサービスの料金は以下の通りです。
最近は格安SIMで最低料金のプランを契約し、電話番号を保持し続ける方もいます。なので、このプランで保持している方が多い印象です。
電気・ガス・水道を解約しましょう。1ヵ月前頃から解約の申し込みが可能です。契約している電力会社のHPからウェブ上で解約できます。
NHKの受信契約も忘れずに解約しましょう。
>> NHK|放送受信契約の解約

海外引越するにあたって、持っていくものと捨てるものを仕分けしましょう。です。
車は以下のいずれかの方法で処分しましょう。
保管する場合は定期的なメンテナンスが必要になること、赴任先に送る場合は輸送費がかさむことから、売却する人が多いとのこと。
自動車保険の解約も必要です。解約と同時に、以下の書類も用意するようにしてください。
渡航先で使うアイテムを購入し、引っ越し荷物として送っておきましょう。グローバル化が進んで海外でも買えるものが多いですが、です。慣れない海外で目的のアイテムを見つけるのも苦労します。
以下の記事には、海外赴任に持っていく持ち物をすべてまとめました。買い出しや荷造りの際に参考にしてください。
▼海外赴任の持ち物
引っ越し業者に連絡して、下見と引っ越しの日程調整をしましょう。海外引越は以下の流れで進めていきます。
下見では一度業者が家に来て、引っ越し荷物の総量をざっくりと把握します。赴任国への引っ越しで送れないNG品なども早めに確認しておきたいので、
海外引越荷物の仕分けはコツが必要です。私が実際に海外引越しした経験から、荷物を仕分けるポイントを記事にまとめたので参考にしてください。
海外赴任なら会社が用意してくれると思いますが、なければ自分で航空券を手配しましょう。
です。
>> Skyscanner
スカイスキャナーはサイトが分かりやすく、一番安い空港や日にちを見つけやすいです。
例えば、日本からサンフランシスコへのフライトを検索するとき、出発地の空港を指定せず「日本」と入力すると、

このように、東京や大阪、名古屋、札幌などから出発したときの金額が表示されます。東京発が一番安いことが分かりますね。
また、東京発を選択した後は、日にち別の料金が表示されます。

日にち別の料金がカレンダー形式で一目で見られます。海外赴任や留学の開始日に合わせて、航空券の安い日を狙ってみてくださいね。

赴任先に子どもを連れて行く場合、子どもの学校選びは大きなポイントです。
国によって学校の数や環境が異なると思いますので、すでに赴任している会社関係者や現地の人と情報交換しつつ決めていくのをおすすめします。
赴任先で学校に入学するための書類を用意しておきましょう。
赴任先の日本人学校に入学するときに必要な書類は、一般的には以下の通りです。通っている学校に依頼して作成してもらいましょう。
現地校に入学する場合に必要になる書類はこちら。
海外からはAmazonプライムやNetflix、TVerなどといった日本語の動画配信サービスを利用できません。さらにヨーロッパの場合は、Yahoo!Japanがヨーロッパに対応していないため、YahooニュースやYahoo知恵袋も閲覧できないのです。
ので、使用を検討してみてください。私はNordVPN

を使っていました。一旦接続操作さえしてしまえば、日本にいるときと同じ感覚で使用できて便利だったのでおすすめです。
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▼海外赴任に持っていきたい持ち物リスト