D2Cでペットフードを展開する犬猫生活は5月30日、台湾でドッグフードの販売を開始した。2024年には、ペット用のエイジングケアフードやサプリ、おやつを発売、2025年5月には、島根県の動物病院を事業継承するなど、近年、次々と新展開をみせている。
同社の2025年4月期の売上高は、非公開ながら、目標に掲げていた25億円を超えたとしている。前期比では40%以上の増収となった。
同社は2024年、エイジングケアのフードやサプリ、おやつなど、これまで取り扱ってこなかったカテゴリーの商品を発売。
「主力となるペットフードが安定して増収していることに加え、新商品がプラスになったことが大きかった」(佐藤淳社長))と話す。

▲台湾で販売するペットフード
2025年5月14日には、島根県の益田ペットクリニックの事業を継承した。「地方では、人手不足で廃業してしまう動物病院も少なくない。いずれは犬猫生活が主導する形で、全国にネットワークを持った動物病院にしていきたいと考えている」(同)と話す。
2025年5月からは、台湾での販売も開始した。「人用の食品を作っている台湾工場で、当社のレシピを再現してもらっている。台湾向けの自社サイトを作り、まずはそこで販売していく。台湾での販路については、現地の代理店と協力し、今後拡大させていきたい」(同)と話す。今回の台湾をきっかけに、今後は東アジアや米国での販売も視野に入れているという。
「国内向けのペットフードECというだけでは限界がきてしまう。まずは、国内と同等のレベルまで海外売り上げを拡大していきたい」(同)と話している。