
1位に輝いたのはあの大作…!? 海外で人気&評価されている漫画・ライトノベルランキングTOP100
海外(主に英語圏)のアニメ・漫画ファンが集うサイト「MyAnimeList(マイアニメリスト)」。
月間利用者数は1,800万人と世界一オタクが群がるサイトであり、そこには利用ユーザーの評価によって導かれたアニメランキングや漫画ランキングも掲載されている。
そこで今回は、「MyAnimeList」の漫画・ライトノベルのランキングページから、
海外で人気な漫画・ライトノベルと、海外で評価されている漫画・ライトノベルを見ていこうではないか!
海外でどんな漫画やラノベが人気だったり、評価されていたりするのか気になるだろう?
ランキングは作品の数だけあるからキリが無いので、TOP100までを抜粋させてもらった。
引用:Top Manga - Most Popular - MyAnimeList.net ※2021年7月時点
『ワンピース』『ナルト』『鬼滅の刃』...数多のジャンプ漫画を抑えて、「MyAnimeList」ユーザーに一番支持を得ているのは、講談社のマガジンで連載されていた『進撃の巨人』!!!
アニメの人気ランキングでも『デスノート』に次ぐ2番人気だったが、海外の『進撃の巨人』支持は凄まじい。2位の『ベルセルク』と約7万人の差をつけている。
ちなみに英語圏では、『Attack on Taitan』というタイトルで翻訳発行されている。
日本ではあまり知名度のない『おやすみプンプン』が、なんとTOP10にランクイン。
内容は鬱屈とした純愛モノで、好き嫌いが分かれそうだが...
この売る気が一切感じられない表紙からして、本当に内容が面白くて人気を得ているのだろう。
ほか未アニメ化漫画だと、20位『バカボンド』、38位『20世紀少年』、49位『SPY×FAMILY』、61位『よつばと!』、66位『電撃デイジー』、69位『オ〇ニーマスター黒沢』など。
アニメ化されるほどの人気作が多数ランクインする中、アニメ化人気ブーストもなしに、漫画の面白さだけでランクインしてくるのは強い。
17位の『チェンソーマン』と、39位の『うずまき』も未アニメ化漫画だが、今後アニメ化が決定している。
13位にランクインした『俺だけレベルアップな件』。聞き馴染みないかもしれないが、韓国発祥の漫画だ。
2019年より刊行されている比較的新しい作品であり、タイトル通り日本の異世界転生モノがモチーフとなっている。
しかし過度な反日描写が多く、翻訳して日本で刊行されるにあたって、設定の多くを変更して反日描写が省かれているらしい。
事実だから仕方ないとはいえ、なぜこれが13位なのか...
「MyAnimeList」は英語圏のユーザーが多いとの情報だが、韓国ユーザーが多いのか?
あるいは、そんな要素などどうでも良くなるほど面白いのだろうか?
レビューページは英語ばかりだったので、後者だと願うばかりだ。もしかしたら、日本と韓国に詳しくない人達が支持しているのやもしれない...
また、54位『神之塔』、60位『The Breaker』、79位『私たちの幸せな時間』、85位『NOBLESSE』も韓国漫画である。
とくに『NOBLESSE』は、日本の制作会社で海外向けにアニメ化がなされた。
2位『ベルセルク』、22位『ヴィンランドサガ』、25位『GANTZ』、42位『CLAYMORE』、45位『PandoraHearts』、55位『フルーツバスケット』、59位『GTO』は、日本以上に海外で人気なのは有名だ。
硬派でグロテスクな大人向け漫画が目立つ。
大衆向けの少年漫画や、大人向けのSF・ファンタジー漫画に人気が集中していると思いきや、ランキングにおけるラブコメ漫画の割合が意外と大きい。
『ホリミヤ』『かぐや様』『古見さん』『五等分の花嫁』などがランクインした。
日本の高校生活や社会人を描いた『Re:LIFE』もランクインしているのは、個人的に一番意外である。
恋愛のドキドキ感やヒロインレースのハラハラ感、そしてヒロインの可愛さ(萌え)を通した面白さは、海を越えても伝わるんだなと。
引用:Top Manga - MyAnimeList.net※2021年7月時点
海外の漫画評価はなかなか渋いランキングとなっているが、群を抜いて1位に輝いたのは『ベルセルク』だ!
10点満点のスコアで9.38点を叩き出している。
日本では「ダークファンタジーの金字塔」として名高いが、海外では「日本漫画の金字塔」としても名高いようだ。
主人公・ガッツは「MyAnimeList」ユーザーに14番目に愛されているアニメ・漫画キャラクターだ。
それだけに、”未完の大作”になってしまったのは、海外の漫画ファンにも大いに激震が走ったことだろう。
『鋼の錬金術師』『キングダム』『宝石の国』『3月のライオン』『メイドインアビス』『NANA』『AKIRA』は、海外評価が高い漫画として日本でも知られている。
一方「これも評価されてるんだ!」と意外性を感じるのは、日常系漫画である『ARIA』と『ヨコハマ買い出し紀行』。
が、雰囲気が良くエピソードも素晴らしいので、海外で高く評価されるのも理解できる。
しかし「まんがタイムきらら」を代表する4コマ漫画や、他の日常系漫画は一切ランクインせず。
内容スッカラカンのゆる~い感じは、ブラック労働に疲れ果てた日本人にこそウケるのだろう。
ライトノベルの括りでもっとも順位が高いのは『物語』シリーズ。しかもシーズンが異なるたびにランクインしている。
西尾維新先生のあの特徴的な文章による独特な世界観が、日本語を使わない人達にも伝わっているのだろうか。
ほかライトノベルでは、『よう実』が1年生編・2年生編ともにランクインし、『狼と香辛料』『俺ガイル』『無職転生』『キノの旅』なども漫画と並んで高い評価を得ている。
ラノベの括りから若干外れた所では『銀河英雄伝説』もランクイン(厳密には一般文芸)。
アニメの評価が流れて来ているわけじゃないよね?
今回紹介したランキングが、海外のアニメ・漫画ファンの総意という訳ではないが、世界一オタクが集うアニメ・漫画の海外ファンサイト「MyAnimeList」ユーザーが決めたものではある。
海外の漫画事情・ラノベ事情のおおよそは分かったことと思う。
個人的には、『おやすみプンプン』の人気が高く、評価も高いというファクトが頭から離れない。
