
日本に一時帰国した際、海外では手に入らないものや日本で安く手に入るものをたくさん購入したいですよね。そんなとき、カナダをはじめとして海外で暮らしている皆さん、免税制度は利用していますか?
免税とはその名の通りですが、2023年4月1日には消費税免税制度が改正されたので、少し混乱している方もいるかもしれません。そこで今回は、します。(以下、日本国籍を有する海外在住者を主な対象としてお伝えします)

photo from 国土交通省
まず免税店というのは、外国人旅行者に消費税を免除して商品を販売する店舗を指します。日本に暮らしていない外国籍を有する人や日本国籍を有する人も利用できますが、以下の要件を満たす人が対象となります。(加えて、という条件もあります)
昔はより簡単に免税が受けられていましたが、今は準備するものが必要なので注意してください。以下、国土交通省 観光庁のウェブサイトからの引用となります。
■外国籍を有する非居住者
・
・出入国管理及び難民認定法第十四条から第十八条までに規定する上陸の許可を受けて在留する者等
■日本国籍を有する非居住者
・※
※在留証明、戸籍の附票の写しは、免税購入対象者が最後に入国した日から起算して6月前の日以後に作成されたものにて確認する必要があります。
上記の通り、2023年4月1日から免税購入対象者の範囲が変更されています。(証明書類発給時点で2年以上海外に住んでいない方は免税対象外)
については、、、の在留資格を有する者等に限られます。
における日本の一時帰国者については、日本国外にが必要となり、それらの証明書類はいずれも、入国した日から6ヶ月前の日以後に作成されたものに限られます。(例: 2023年8月1日に入国した場合は2023年2月1日以降に作成された書類)

また、なお、自動化ゲートを利用される場合は、上陸許可(帰国)スタンプは押印されないので、税関検査前までに認印が必要な旨を各審査場事務室の職員に申し出る必要があります。
さらにです。
免税で購入する際もパスポートなどが無いと免税対象外となりますが、パスポート以外に船舶観光上陸許可書、乗員上陸許可書、緊急上陸許可書、遭難による上陸許可書が認められています。

日本一時帰国を前にしてと悩んでいる方もいるかと思います。
カナダの場合、在留証明を入手するには居住地管轄の大使館・総領事館等に行く必要があるかと思います。ここでネックなのが、という部分です。
本籍の地番まで記載された在留証明を希望する場合、となり、「発行後3か月以内のものは持っていない・・・」という方が多数かと思います。

なので、かもしれません。(基本的には本籍地でないと受け取り不可。皆さんの利用する市役所のウェブサイトで事前に取得方法を確認してみてください)
窓口で「本籍の地番まで記載されている戸籍の附票の写しが欲しいです」と伝えると、しておきましょう。
LifeVancouverスタッフが戸籍の附票をお願いした際は、その場ですぐにスタッフの方が作成してくれました。これで免税を受けられる準備が完了です。

免税の対象となるのは、と定義されています。つまり、になります。
また、となるので、4,999円だと普通に消費税を払う必要があります。
一般物品
・1人の非居住者に対して。
消耗品
・1人の非居住者に対して、50万円以下の範囲内であること。
・消費されないように指定された方法による包装がされていること。
一般物品
消耗品
家電製品、カバン・靴、洋服・着物、時計・宝飾品、民芸品
食品、果物、化粧品、飲料、医薬品
上記の通り、ドラッグストアで売られている医薬品などの消耗品に関しては、国土交通大臣及び経済産業大臣が指定する方法により包装されます。開封した場合に開封したことがわかるシールで封印することなどを指定されています。LifeVancouverスタッフが以前免税で薬などを購入した際には、袋を破らないと開封できないようになっていました。
逆にユニクロなどで購入した衣類は一般物品として包装されないので、日本でもそのまま着ることができます。
ちなみにです。この場合、合算で5千円以上、50万円以下の購入が条件となります。

photo from mlit.go.jp
などがよく免税を受けられるお店として挙げられるかと思いますが、ので、気を付けましょう。(LifeVancouverスタッフは地元で有名なドラッグストアチェーンに行ったら、「駅前のお店しか免税店ではない」と言われた経験があります)
日本全国の免税店がエリアやカテゴリ別にカンタンに検索できるウェブサイトもあるので、活用してみてください。
また、ローソンやセブンイレブンなどのコンビニにも免税店が存在するので、確認してみてください。(全ての店舗が免税店では無いので注意)
2023年3月31日時点での都道府県別消費税免税店数の分布を見ると、免税店数は2012年(4,173店)に比べると2023年はとかなり増えています。内訳としては、三大都市圏で33,319店、三大都市圏を除く地方で20,331店です。今後も増えると、海外在住者にとって一時帰国の楽しみがより増えそうですね。

免税店ではレジで購入の際にと店員の方に伝えてください。その後、パスポートや在留証明 or 戸籍の附票の写しの提示が求められるので、お店の人の指示に従いましょう。
また、という場合もあり、各お店では普通に消費税込みで商品を購入し、その後免税手続きカウンターへ行って手続きを受けることもあります。もう一方で、「自動販売機型」というのも存在します。先に買い物先の免税システムを確認してから、買い物をするといいかもしれません。
以下は参考までに、LifeVancouverスタッフが以前2023年5月に帰国した際の買い物の流れになります。

訪れたのは、地元にあるユニクロです。カナダのユニクロで同じものを買うより安いかと思い行ってみました。
無人レジだと免税が受けられないので、色々とカゴに入れて店員さんに「一時帰国中で免税で購入したいんですけど・・・」と伝えると、別のレジに案内してくれました。

その後、が求められました。
LifeVancouverスタッフが訪れた際は、2023年4月にシステムが変わってから最初(?)の免税のお客だったようで、店員さんが電話で本部の人に確認をとったりと少し慌てていました。(なんか申し訳ない気持ちに・・・)そのときは、
結局となりました。いやー、助かりますね。

また、別の日に別のユニクロ店舗で購入した際も免税を利用したのですが、同じ感じで約10分ほど待って購入することができました。
お店側にとって免税の手続きが複雑だったりするので、店員の方が慣れていないと結構時間がかかるかもしれません。皆さんも少し時間に余裕をもって買い物することをおすすめします。タイム・イズ・マネーですが、大量買いする際はやっぱり免税があると助かりますよね。

手続きを行うには、ビザのページのコピーではなく、実際のパスポートを提示してください。お店から送られた購入記録情報と照合されます。(税関は必要に応じて検査を実施します)
となりますが、「免税物品が多すぎて機内手荷物に入らない」「100mlを超える液体があるんだけど」などのケースもありますよね。
財務省関税局のウェブサイトによると、と記されています。
航空会社のチェックインカウンターの職員に「免税物品を預け入れ荷物に入れたんですけど・・・」と伝えると、税関の職員を呼んでくれて、その場で確認してもらえるはずです。

photo from 財務省関税局/ PDFはこちら⇒
上のポスターにも記されていますが、免税購入した物品を出国前に友人などに譲渡した場合には罰則があるので、必ず購入したものは自分で居住地に持って帰りましょう。

photo from mlit.go.jp
最後にこれはです。入国手続き「検疫」「入国審査」「税関申告」「免税購入」をウェブで行うことができるサービス「Visit Japan Web」についてはこちら。
令和5年4月1日からは、Visit Japan Webサービスで表示される二次元コードを免税店で読み込むことにより、旅券情報の提供を受けることが可能です。 また、本人確認は二次元コードとともに表示される顔写真等により行います。 なお、外国籍を有する方のうち、在留資格が短期滞在・外交・公用の方が利用可能です。 Visit Japan Web の免税用二次元コードの仕様については、デジタル庁のサイトをご参照ください。
また、免税用二次元コードに対応している店舗であることをお示しするためのロゴや利用案内を免税店シンボルマーク|消費税免税店サイト (mlit.go.jp)に掲載しておりますので、ご活用ください。

海外在住者の一時帰国時の強い味方ともいえる免税店。帰国の際は、お買い物をお得に楽しむためにもぜひルールを守って利用してみてください。
以下のウェブサイトも参考になるので、ぜひ一度確認をオススメします。