「外国に行きたいなぁ」
「外国語を学ぶのって楽しいけど時間かかるね」
「来月、外国からクライアントが来ます」
英語を学んでいれば「外国」という言葉を頻繁に使うことになります。
, など外国を表す英語表現がいくつかありますが皆さん、使い方は確実でしょうか?どちらでもよいということでなく、意味の違いを理解し、品詞などによって使い分ける必要があります。
この記事では「外国」の英語を中心に関連する言葉について解説します。この機会にしっかり理解し、自信をもって英会話できるようにしていきましょう。知ってるよという方はぜひ確かめるためにもお読みください。
さっそく本題に入る前ですが、皆さん「外国」と「海外」の違いを理解されているでしょうか?
ふんわりと使い分けている人が多いかもしれませんが、このポイントを抑えることで英語の理解に役立ちます。
さて、外国とは「日本以外の国」、例えば、日本から見たときにイギリスは外国ということになります。一方で、海外とは「日本国外」を指す言葉です。海外では英語が国際語だ、というように使われます。
このように、で外国と海外を使い分けるのです。
まず、外国を意味する英単語2つを挙げてみましょう。皆さんにとってお馴染みの単語ですか?
foreign
overseas
この2つには意味も使い方にも違いがあります。それぞれを詳しくみていきましょう。
foreign(フォーレン)は形容詞であるため「外国にある」や「在外の」というように物事の状態を表します。
foreign
形:外国の
英ナビ!より引用
例えば、外国の人であればforeign people, 外国の言葉ならforeign languageとなります。
以下、例文で使い方を確認します。
foreign languageで外国の言葉=外国語、the foreign guestは外国のゲスト=外国人のお客様となっていることが分かりますね。The foreign guestはthe guest from the foreign country(外国からの客)に置き換えることもできます。
形容詞としてのforeign、使い方は掴めたでしょうか?
次はoverseas(オーヴァーシーズ)です。「外国の」でもありますがこちらは「海外の」という意味をもちます。
形容詞・名詞・副詞という3つの品詞になるので、それぞれの意味を確認しましょう。
形容詞 海外の・外国の
名 詞 海外諸地域
副 詞 海外に・外国に
こちらも例文で各品詞の使い方を確認しましょう。
形容詞
I love overseas culture.
海外の文化が大好きなんだ。
名詞
My cousin used to live overseas.
私のいとこは以前、海外に住んでいました。
副詞
She was sent overseas as an engineer.
彼女はエンジニアとして、海外に派遣された。
お気づきかもしれませんが、です。また、「海外に・海外で」にはabroadが使われることもあります。この場合もoverseas同様、前置詞が使われません。
になります。日本は島国なのでどの国も海を越えることになりますが、例えばドイツからポーランドは陸続きなのでoverseasではなくabroadが適切な表現になります。
ここまで、foreignとoverseasの違いをみてきましたがいかがでしょう。
、バッチリと確認できたでしょうか?

ここでは「外国」に関連する他の表現もみていきましょう。日常の英会話で使える単語やフレーズ、ぜひご参考にしてください。
外国人とは日本人から見たとき、を指します。こう言った人をforeign person, foreign peopleという言い方の他にforeignerとします。加えてalien(異邦人)としてエイリアンと呼ぶこともあります。
しかし、外国人を外人(gaijin)と呼ぶのが失礼なのと同様、これらは
そこで外国人と言いたいときは、ということになります。出身地を言うときにはbe動詞+from+国や地域の典型的パターンをぜひ覚えましょう。
外国籍の英語表現はになります。
国籍とは個人が特定の国に属しているという身分を示すものです。英語ではnationalityであり、外国へいくときの出入国カードでも記入することがあります。日本国籍であればJapaneseです。外国では多くの人が生まれた国と住んでいる国などで二重国籍をもっていることがありますが、日本は外国籍を取得すると日本国籍を失うことになり、二重国籍が認められない国籍法を持つ国です。
皆さんにとって英語は外国語です。英語に限らず、日本人にとって日本語以外が外国語であり、英語表現ではa foreign languageになります。逆に、外国人で日本語を学習している人にとっては日本語がa foreign languageですね。
これは、英語を学ぶ私たちには朗報ですね!
留学や旅行の体験から外国かぶれになる人がいます。海外への憧れが強すぎて何でも海外が優れていると思い込んでしまったりと、周りにとってはイタい存在になってしまうことも。外国かぶれには(ワナビー)というスラングがあります。またはも使えるフレーズです。

最後に、外国を含む例文を紹介しましょう。
イタリアならイタリア人、南アフリカの人なら南アフリカ人。人種を表すときはItalianやSouth-Africanのように変化させます。
for the first time in○○で「○○以来初めて/○○ぶり」となり、覚えておくと便利な表現です。
外国人が海外の企業などへ投資する場合の英語表現ですが、以下の単語を組み合わせてフレーズが作られます。
投資 investment
外国 foreign
foreign direct investment(直接投資/外国人直接投資)を使った例文を紹介しましょう。
参考:Wikipedia foreign direct investment
https://en.wikipedia.org/wiki/Foreign_direct_investment
ちょっと難しい文ですが、外国や海外とはこのように投資対象としてつながることもあるという話でした。
今回の記事をお読みになって、意味の違いや使い方がはっきりしたでしょうか?
外国人と話す機会がある皆さん、日本の内か外かというだけでなく世界の視点をもっていろいろな人とコミュニケーションをとってくださいね。