日本文化や伝統工芸品は、世界でも類のない貴重な文化。メイドインジャパン製品欲しさに、日本に来る外国人観光客もおり、伝統産業の海外進出も増えています。   今回、海外で人気の伝統工芸品にどんなものがあるのか、代表的なものをいくつかご紹介。また、海外の方への贈り物におすすめのメイドインジャパン製品もチェックできるので、ぜひ最後までご覧くださいね!   伝統工芸品とは、日本の長い歴史のなかで受け継がれてきた手工芸品のことです。これらの工芸品は、地域独特の技術やデザイン、素材を用いて作られ、実用性と美術性を兼ね備えています。たとえば、陶器・織物・漆器・金属工芸などが伝統工芸品に含まれます。   令和5年10月26日現在、経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」は241品目です。   日本の伝統的工芸品に認定されるための条件は、以下の5つの基準を満たす必要があります。   日用品であること   日常生活で使用されるものでなければなりません。これは、実際の生活に役立つものであることを示しています。   手作りであること   生産過程が手作業で行われることが必要です。大量生産ではなく、職人の技術が反映されたものが求められます。   伝統技術が100年以上継続していること   使用される技術や製法が、少なくとも100年以上続いている必要があります。これにより、歴史的な価値が認められます。   伝統的な原材料を使用すること   原材料も長い歴史を持ち、伝統的なものが使用されている必要があります。   特定の地域で生産されていること   その工芸品が特定の地域に根ざし、その地域で伝統的に生産されていることが条件です。   これらの基準は、伝統的工芸品の技術や文化を保護し、次世代に引き継ぐために設定されています​。   ここでは、海外で人気の伝統工芸品の代表的なものを厳選ピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。      佐賀県有田町で焼かれている「有田焼」は日本の磁器のルーツと言われており、400年以上続いています。美しいデザインと高い品質から、世界中で愛されている伝統工芸品。特にヨーロッパやアメリカで人気が高いです。      丈夫で扱いやすく、食器として親しまれている美濃焼。多種多様なデザインがあるのも魅力です。日本では、多くの陶磁器があるなか、美濃焼はそれらの約半数を占めていることでも知られています。      日本の漆器は、高い技術と芸術性を誇る伝統工芸品です。特に輪島塗や津軽塗などは、耐久性と美しさが特徴的で、華麗な装飾や独自の模様が魅力。自然素材を使用したエコフレンドリーな点も、海外で評価されています。   輪島塗は、ルイヴィトンやコンバースなどとコラボするなど、海外ブランドからも注目されています。      江戸硝子から派生して生まれた「江戸切子」。東京都を中心とした周辺地域で製造されているガラス工芸品で、色ガラスと透明ガラスのコントラストが美しいのが特徴です。熟練の職人によって施される、伝統文様は圧巻の一言に尽きます。      西陣織は京都で作られている高級絹織物で、多品種少量生産。繊細かつ豪華絢爛な美しい織物は、ルイヴィトンやシャネル、ディオールなどの高級ブランドが店のインテリアに使用するなど、内装に使う素材として世界から注目を集めています。      岩手県盛岡市とその周辺地域で生産される伝統的な鋳鉄製品で、400年以上の歴史を持つ「南部鉄器」。優れた保温性や耐久性があり、適切な手入れをすれば何十年も愛用できます。鉄分が溶けだすため、使用することで鉄分を補給できる健康上のメリットも。   また、近年では現代のライフスタイルにも合うように進化しており、これが海外のインテリアデザインにもマッチし、人気が高まる要因となっています。      海外の方にメイドインジャパン製品を贈る際には、ぜひラッピングにもこだわってみてください。日本の美しいラッピング技術は、海外でも話題になるほど。   BECOSでは、高級和紙や風呂敷を使った珍しいラッピングをご用意。受け取った瞬間から特別感を演出することができますよ!   石川県金沢が誇る伝統工芸品「金沢箔」を、漆器やガラス製品に貼ることで美しい工芸品として完成させた「箔一」。海外でも人気で、特に中国や台湾の方に人気があります。ちょっとしたお皿やグラス、ボールペンなどもあるので、プレゼントに選びやすいですよ。   美濃焼の伝統を守りながら、現代のライフスタイルに合ったテーブルウェアを提供するブランド「丸モ高木陶器」。機能性と美しさを兼ね備えた製品は、国内外で高く評価され、特に海外市場での人気が高まっています。伝統と革新を融合させ、日常生活に豊かさをもたらす商品を展開しています。      京都の伝統工芸である「西陣織」を、現代のライフスタイルに取り入れたブランド「RE:NISTA」。伝統的な技法を用いながら、現代的なデザインや技術を融合させ、個性的でスタイリッシュなアイテムを展開しています。西陣織を日常のなかで、気軽に楽しむことができるのが魅力です。      福井県の伝統工芸品にモダンデザインを融合させ、7人の若手サムライ職人が手がけるブランド「匠市」。その活動は、「ガイヤの夜明け」など各種メディアにも取り上げられるほど。工芸品の美しさと機能性を重視しつつ新たな価値を創造し、国内外で高い評価を得ています。      「能作」は、富山県高岡市で作られている「高岡銅器」の伝統を受け継ぐ鋳物メーカー。伝統にとらわれず、真鍮製のベルに短冊を付けた風鈴や、柔らかい錫の特性を活かした「曲がるKAGOシリーズ」など、使用者目線の型破りな発想でユニークな商品を生み出し、日本だけでなく世界からも注目を集めています。      伝統工芸「江戸木目込人形」の技法を用いて、節句人形などを製造するブランド「柿沼人形」。おしゃれな招き猫やだるまなど、国内外で人気のラインナップを展開しています。2016年に、経済産業省が推し進めるクールジャパン政策のもと、“The Wonder 500″(世界にまだ知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品)にも選ばれました。      通販サイトBECOS(ベコス)では、日本が世界に誇る伝統工芸品を中心に、バイヤーが全国から厳選した魅力的なメイドインジャパン製品を取り揃えています。伝統工芸品の種類や価格帯から商品を探すこともできるので、これぞという商品がきっと見つかりますよ。   海外の方への贈り物や、お土産に日本の伝統工芸品を検討している方は、ぜひBECOSをチェックしてみてくださいね。